日払いバイトを行う際、即日に給与の受け取りができるかどうかは気になる人も多いだろう。
結論から言うと、
・営業日時間中に派遣会社での登録作業を済ませ
かつ
・当日のうちに入れる現場があり、その日のうちに派遣先現場の責任者が承認すれば
即日にお金を受け取れる。
派遣会社での登録作業を済ませても、当日現場に空きがでなければ仕事へ入れない。キャンセルが出るなどで欠員が出たとしても、夜からの仕事(夜勤)だと現場責任者に承認されるのも次の日になる。夜勤明けが土日なら、月曜日まで経理が営業していないため受け取れない派遣会社も多い。
また、即日での現金受け取りの場合、所得税だけでなく、500円前後の事務手数料などを余分に取られてしまうのが普通だ。
即日の現金受取は難しく、即日受け取りができても、余分な手数料がかかるという点は覚悟しなければならないだろう。
例外的に、登録無しで当日すぐに仕事へ入り、仕事終了後すぐに現金が受け取れる地域もある。それが西成のあいりん地区における日雇いだ。

しかし、西成における日雇いは拘束時間から見た時給の安さの点で「通常」の日雇いができる人にはおすすめできない。西成の日雇いには住所のない人、本名が言えない人、税金の申告をしたくない人向けになっている。
この記事では通常の日雇いにおける
▶ 日払いバイトで即日(当日)お金を受け取るまでの流れ
から
▶ 即日バイトで給料を貰う際の注意点
までを詳しく説明していきたいと思う。
日払いバイトで即日(当日)お金を受け取るまでの流れ
大手サイトを含め短期バイトでは「その日のうちに現金を受け取れる」と求人に書いているところもある。しかし、こうした日雇いのバイトも、登録手続きから様々な工程を経てはじめて仕事へと入れる。仕事へ入らなければ、当然お金も受け取れない。
日払いバイトでお金を受け取るまでの一般的な流れから説明すると
1.ネットや情報誌、アプリなどで短期バイトの求人を探す
2.働きたい現場へとネット(アプリ)上のフォーム、メール、電話等で応募する
3.その現場を扱う日払い派遣会社から連絡があり(当日もしくは翌営業日)、派遣会社で登録作業を行う
4.こちらから連絡、もしくはネット上で現場を確認して、現在空きがある現場に入る。もしくは、向こうから「人員が足りていない現場に入って欲しい」という連絡があるので、そこへ入る
5.現場で働く
6.派遣先現場の責任者が問題なく働いたことを承認する
7.日払いで給与の受け取りを希望する旨の連絡を派遣会社へ入れる
8.当日もしくは時間帯によっては翌営業日に指定銀行口座へ振り込まれる(もしくは派遣会社にて、直接現金の受け取り)
以上の流れとなる。即日受け取るには、これらを1日の営業日中に終わらせなければならない。
ちなみに、30日以上同じ現場で働く契約なら、派遣会社での登録を通さずとも働き始められる。30日以内の短期バイトでは派遣会社での登録が必要になる。
派遣会社での登録作業
派遣会社への登録が翌日以降になれば、仕事へ入るのも現金受取も翌日以降になる。
派遣会社では、訪問時の持ち物を事前の連絡で教えてもらえる。
・本人確認書類(免許証など)
・銀行口座番号がわかるもの(ATMカードもしくは通帳)
・印鑑
・マイナンバー
などを持参し、住所や給与の振込先銀行口座、年収等を紙面へ記載する。働き始めたらマイナンバーカードも要求されるので、時間に余裕のある人は予め作成しておいた方が良いだろう。派遣会社での登録時にマイナンバーを持参すれば、後日提出する手間も省ける。
派遣会社へ出向き登録作業をしても、働かなければ当然「即日」給料は貰えない。朝に登録作業をしても、当日の現場はすでに埋まっているのが普通だ。したがって、登録作業を済ましていない人は、給料を貰うまでに、通常は数日かかる(西成の日雇いは例外)。
派遣会社への登録だけなら先に行えるので、金欠が予想されるなら前もって登録作業だけしておいた方が良いだろう。登録先としてはアプリで数ある現場から好きな現場を選べる派遣会社が人気である。
通常は派遣会社からのメールや電話でその週や近日の仕事現場を知らされる。一度登録作業を済ませれば、アプリで複数の現場を参照し、給与など条件に合った現場を選べるため便利だ。
即日バイトで給料を貰う際の注意点
日雇いバイトで即日給料を貰う前に知っておくべきこととして
・給料支払における手数料
・税金の支払、交通費の自己負担
があげられるだろう。
支払における手数料
給与の「即日」受け取りはお金が無い時だけ利用すべきだ。なぜなら、即日給料を受け取ると、余分に手数料を取られるからだ。
日払いの仕事でも、支払いは原則として「月払い」となっている。週払い、日払いの場合は別途希望を出さなければならず、その際には振込手数料以外の事務手数料も請求される。事務手数料は1回500円前後が引かれるのが普通である。1回500円程度の手数料でも、毎回日払いで受け取れば20日で1万円にもなるので馬鹿にならないはずだ。
また、派遣会社が振り込み銀行を指定することもある。振込を希望する銀行が派遣会社の銀行と異なれば、更に手数料を多く取られる。
多くの人は余分な手数料の支払いを避けたいだろう。日雇い(日払い)バイトでも、給与については通常のバイトと同じ月払いで受け取っている人は多い。
税金の支払、交通費の自己負担
通常の日雇いバイトでは給与から所得税が引かれた金額が支給される。また、現場までの交通費は自己負担が原則になっている。現場によっては給料に交通費を含めており、当日の交通費は自分で払わなければならない。
日給8000円の現場なら税金を引いて、手元に残るのは6000円程度になる。交通費を引けば実質5000円程度にまで減るケースも少なくはない。
とは言え、手数料を気にしていられないぐらいお金に困っている人は、日払いのバイトでお金を得るのがもっとも手っ取り早い。1日単位でお金がほしい時だけ働けるからだ。
お金が必要になったらすぐに仕事へ入れるよう派遣会社への登録作業だけは済ませるべきかと思う。もちろん、近い将来に金欠が予想されるなら尚更である。
また、所得税はいずれ支払う必要がある。余分に支払えば、のちのち還元も受けられる。所得税が引かれる点は損してるとも言えないだろう。
日雇いは通常のバイトよりも「辞める」のが簡単である。現場へ入らなければ良いだけだからだ。人員が足りないときは派遣会社から連絡はあるものの、入りたくないなら断れば良い。事前に入る予定でなければ、バイトよりも断るのは簡単である。お金に余裕のある時だけ働けるため、数少ない自身のライフスタイルに合わせて働ける手段となっている。
ちなみに、日払いバイトの場合、年収500万円「以下」では原則として働けない。しかし、現状は年収500万円以下で多くの人が働いている。この点については下記日雇いバイトの記事を参考に。
