高校生は22時までしか働けなかったり、親や学校の許可が必要だったりと、大学生やフリーターに比べ、バイトにおいては制限が存在している。しかし、学校がバイトを禁止している場合でも、家庭の事情を保護者(親)が説明すれば許可してくれるのが普通だ。バイト先で問題が生じた場合も含め、バイトをするなら、親とはきちんとコミュニケーションを取っておき、味方につけておくべきだ。
お金が必要な理由について、きちんと説明できるなら学校だけでなく、親も反対できないだろう。学校だけでなく、働く上でのルールを考慮しても、高校生がバイトをするなら、親の協力を得た方がリスクの回避もできる。
この記事では
▶ バイトで「搾取」されないために知っておくべき法律やルール
から
▶ 学校でバイトが禁止されている場合の対処法、親の許可
までバイトを考えている高校生が求人へ応募する前に知っておくべきことを中心に詳しく紹介していく。
高校生は時間的にも場所的にも制限が多い。ただ、こういった働く上で不利とされる高校生も積極的に募集しているバイトはある。こうした積極的に高校生を採用しているバイトを含む、高校生におすすめのバイトについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

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バイトで「搾取」されないために知っておくべき法律やルール
高校生は上でも述べた通り、時間的、場所的な制限からバイトが限られてしまう。結果として、多少搾取されても働きたいという人は多いだろう。しかし、高校生でも労働基準法といった法律で守られており、不当な搾取については訴える権利を持っている。
高校生が働く上で問題になりやすい部分をピックアップすると
1.労働時間の制限や最低時給、保険
2.バイトを辞める際のルール
3.給料の受け取り
以上のようになる。
これらの点だけでなく、バイトするにあたっておかしいと思ったらまずは親に相談してみよう。親に相談しても解決し無さそう、親に相談できない場合であれば、労働基準監督署に問い合わせてみるべきだ。労働基準監督署は各都道府県ごとに設置され、電話での相談も受け付けている。
全国労働基準監督署の所在案内
近くの全国労働基準監督署に問い合わせてみよう。もちろん、高校生からの相談にも答えている。
下記では「1.労働時間の制限や最低時給、保険」「2.バイトを辞める際のルール」「3.給料の受け取り」について高校生でも知っておくべき点を中心に詳しく紹介していく。
労働時間の制限や最低時給、保険について
高校生に限らず、バイトしている人全員に適用される制限として
・労働時間は週40時間以内と制限されている。これ以上の「残業」についても一般的に認められているが、高校生の場合は不可である。つまり、高校生は週40時間しか働けない。
・アルバイトの労働時間が6時間を超えるときは、45分以上の休憩時間を取らなければならない。
以上の2点がある。こちらは労働基準法によって定められている。
また、高校生は
・午後10時(22時)~ 翌午前5時までの深夜時間に働けない
・都道府県ごとに定められている最低賃金(最低時給)は高校生にも適用される
・高校生は社会保険へ加入できない。ただし、労災保険は適用されるため、バイト中もしくはバイトへの通勤中の事故や病気の際には治療費等の保証を受けられる。
以上の3点も覚えておいた方が良いだろう。特に最低賃金について、高校生は大学生や一般人と違い、時給が安くされていることも多い。その際、最低時給以下なら、親や労働基準監督署に相談すると良いだろう。
全国の最低時給については下記ページを参考に。
また、バイト中もしくはバイトへの通勤中の事故や病気の際には病院およびバイト先に、そのことを伝えるべきだ。バイト中もしくはバイトへの通勤中なら労災保険が適用され、医療費負担(病院での診察や治療)の負担も減らせる。ほとんどの高校生は医療費も親に払ってもらっているだろう。しかし、可能なら親の負担も減らすべきだ。
バイトを辞める際のルール
バイトを辞める際は原則として、バイトへ入らなくなる2週間前までに伝えなければならない。ただ、アルバイト先の規定にもよる。シフト(バイトで働く人が仕事に入る日や時間)は1ヶ月単位で決めているところも多い。したがって、来月のシフトを決める前であり、1ヶ月以上前には退職の意思を店長などの責任者へ伝えるのが一般的となっている。
高校生の中にはこうした一般的なルールを無視して急に辞める人もいる。シフトが決まってから辞めるとなると、シフトを決め直す必要が出てくるため、マネージャーや他のアルバイトに迷惑をかけることになる。社会人生活を送る上では雇う側、同僚の気持ちも考えなければならない。
給料の受け取りについて
給料は記録に残すのが簡単なので、ほぼ全て銀行振込での受け取りとなっている。
働いた分の給料の振込先はバイトしている本人名義の銀行口座でなければならない。本人名義の銀行口座を持っていない場合、事前に銀行口座を作っておく必要がある。
親が求めても、親名義の口座へ給料を振り込んでもらうことは基本的にできない。店側は当然理解しているため、高校生名義の銀行口座を給与日の前、できればバイトを始める前には開設しておく必要がある。
学校でバイトが禁止されている場合の対処法、親の許可
高校によっては生徒がバイトすることを禁止にしている。バイトがバレた時の罰則として、停学などの処分を課してる高校もあるだろう。しかし、家庭の事情等でお金に困っていれば、高校は例外としてバイトを許可しなければならない。高校は家庭の事情にまで干渉できないからだ。
家庭の事情についても「親の収入が〇〇万円以下」といった明確な基準があるわけではない。親が家計を助けてもらいたいと学校に説明するだけで、問題なく許可されることが多い。
また、未成年の場合、バイトの際には保護者(親)の許可が必要となる。したがって、バイトをするなら、いずれにしても事前に親と話をしておき、味方につけておくべきだ。高校側のルールに反しても、親を味方にしておけば通常は問題にならない。
労働時間の制限をクリアし、学校、親の許可を得ても大学生やフリーターに比べ、高校生はバイトに採用されづらい。したがって、バイトの面接前にきちんと対策をしておくべきだ。
高校生がバイトの面接前に行うべき対策については下記記事を参考に。

「高校生可」のバイト求人が多いのは下記サイトである。
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求人検索で高校生可のバイトを探す場合は「高校生」などのキーワードで検索してみよう。
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