スナックやバーは飲食業と同じで、お酒や料理（おつまみ）を楽しむための店となっている。営業時間にも規制は無い。しかし、店の女性はお客さんの隣に座って接客してはいけない。なぜなら、こういった接客をすると、クラブやキャバクラと同様に風営法の規制がかかるからである。
こうした客と密接過ぎない接客を好んで、キャバクラよりもスナックやラウンジで働くことを希望する女性は多い。
この記事ではスナック（もしくはラウンジ）で働こうと考えている人に向け
▶ スナックの仕事内容とラウンジとの違い
▶ スナックバイトにおける給与の目安と勤務時間、勤務日数
▶ スナックの仲間や客について
から
▶ スナックの仕事を経験することで身につくもの
までを中心に詳しく述べていく。
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また、コロナが流行してからはお店での接客が少なくなる一方で、「オンラインのスナック」が増えている。オンラインを望むお客さんも増えているため、以前よりも在宅で稼ぎやすくなっている。顔出しする、しないも選べるため、スナックで働く前の練習にも良いだろう。
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この記事ではオンラインという新しい働き方についてもそのメリットと一緒に紹介していきたいと思う。
※この記事はスナックバイト経験者が作成した文章を元に文章や構成を書き直したものです。
スナックの仕事内容とラウンジとの違い
スナックで行う仕事はカウンターに立ち、タバコの火や灰皿の灰を気にしながら、お客さんのお酒の注文に答え、お客さんと話すのが主となる。もちろん、掃除といった雑用を任されることもある。
入店したお客さんへ、おしぼりを畳んで用意し、ママが作ってきた料理を小さな小鉢に盛り付ける。おつまみも「乾きもの」と呼ばれるピーナッツや柿の種のようなモノは客に出さず、肉じゃがや魚の煮つけなど、家庭的な料理をウリにしているスナックは多い。
最初はママが新人と紹介しつつ、並んで接客してくれる。初めての子なら「お客さんがタバコをくわえたら、さっとライターで火をつける」これだけを意識していれば良いと大目に見てくれるママさんもいる。
バイトを始めたての頃は１日５時間、ヒールの高いパンプスで立ったままでいると足が痛くて、この部分で辛いかもしれない。それも少しずつ慣れていくし、厳しいスナックでなければカウンター内でヒールの低いサンダルを履かせてもらえる。
根っからのお酒好きで、酔えば楽しくなるタイプの女の子なら、とりあえずお酒を入れれば乗り切れるだろう。お客さんからお酒をいただく量でバイトの時給が変わる歩合制の店舗もあるため、向いている子には楽して稼げるバイトに分類されている。
スナックとラウンジの違い
スナックとラウンジでは明確な定義があるわけではない。どちらもカウンターでお酒や料理（おつまみ）を楽しむ飲食業に分類される。女性がお客さんの隣に座っての接客はしない。ラウンジとは、社交を交える場として使われる集会場のような意味で、スナックよりもバーに近い形態となっている。
また、スナックが個人経営でこじんまりとしている店が多いのに対して、ラウンジはソファーやボックスシートが容易され、店は比較的広々としている。スナックのように１人のママが中心となって店全体で楽しむというより、ラウンジはキャバクラのように個々のグループで楽しんでいる。雰囲気としては、クラブとバーの中間に分類されるようなお店になる。
つまり、スナックはママが色々とコントロールしてくれるのに対して、ラウンジでは個々に対応を任せてもらえる。接客に干渉してくるママが嫌だったり、ナイトワークに慣れていればラウンジの方がやりやすいはずだ。ママに任せて動くのが楽という人もいるので、この辺は好みにもよるだろう。
スナック、ラウンジ共にドレスや着物などを着ることが多い。ただ、こういった衣装は貸し出してくれるのが普通で、一部のイベントを除き、自分で用意する必要はない。
スナックにおける収入の目安と勤務時間、勤務日数
営業時間は居酒屋よりも少し短い程度である。基本的には夕方から深夜まで、店によっては０時を越える前に閉める店舗もある。
時給は都市部で２０００円以上が普通であり、間違いなく昼間のバイトよりも稼げる。こうした時給の良さから昼間に別の仕事をしていたり、学生などが働いている。
スナックを含めたナイトワークは常に女性側の人材が不足している。キャッチを含めた様々な方法で求人を行っているのはそのためだ。女性と話せるだけで満足の男性も多く、「売り手」市場になっている。したがって、勤務日数も週２日～、１日数時間とフレキシブルに対応してくれる所は多い。柔軟に対応しないと女の子に辞められてしまうからだ。
コロナが流行してからはお店での接客が少なくなる一方で、「オンラインのスナック」が増えている。オンラインを望むお客さんも増えているため、以前よりも在宅で稼ぎやすくなっている。顔出しする、しないも選べるため、スナックで働く前の練習にも良いだろう。
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スナックやオンラインのスナックでも女が働きやすいように柔軟な働き方が設けられている。客層や雰囲気が良い店舗が見つかるまで頻繁にお店を変える人も多い。
実際にお店で働くまでは細かい部分までは把握できない。未経験なら週数日の勤務から始めてみよう。店側はなるべくフルタイムで出てほしいため、週数日の勤務から始めたい人は面接の前に別の予定や仕事も予め伝えておくべきだ。
スナックバイトの仲間や客について
スナックはラウンジとは違い、カウンター席とテーブル席が数個の小さな店が多い。全体のキャパシティも１０～２０名程度で、働いている女性も１０人以下の店がほとんどである。
地方のスナックは友人などの紹介で始める人が多い。地元に密着しており、知り合いを伝って求人している店もある。
留学生など、外国人が主要メンバーとして働いているお店もある。もちろん、フィリピンパブやタイパブとは違う。日本人が経営するスナックでも、ある程度の外国人を揃えているのだ。
スナックで働いている女の子の年齢層は２０代、３０代が主になる。ただし、これは店舗にもよる。昔ながらのスナックでは４０代、５０代の女性を揃えている店もある。お客さんに「この曜日に行けばこの子に会える」といったわかりやすいように、女の子のごとに曜日を決めて働かせている所もある。
スナックへ来る客について
客層は土地柄も出るので一概には言えない。建築業界で働く年配の方からIT業界の若い男の子まで様々だ。地元で長く続いているお店なら、公務員やいわゆるホワイトカラーの４０、５０代の方もお店に来るため雰囲気も全く違ったものになる。
スナックへ来る客はキャバクラやクラブとは違った層が多い。可愛い子と飲んで騒ぎたいという人がいる一方で、飲んで騒ぐというよりも「誰かと話がしたい」「愚痴を聞いてほしい」という理由から馴染みの店員がいるスナックへ訪れる人もいる。お客さんは可愛い子と話たかったり、若い女の子を求めて来る人だけではないのだ。
お酒を飲んで楽しく騒ぎたいのか、それとも誰かと話をしたいのか。スナックでバイトする人は、これをまず見極め、接し方を変える必要がある。誰かと話たいタイプのお客さんなら聞き役に回る必要があるだろう。こうした聞き役のプロになり、人気者になれるケースもある。
もちろん聞き役になるにしても「どんな言葉を使い」「どんな気持ちで接する」べきなのかはある程度勉強すべきだ。
また、話題づくりのために時事ニュースなどにも目を通したり、お客さんの趣味のこと、彼らが好きな歌が歌えるように練習も必要になるだろう。
なぜ、４０代、５０代の中年男性は結婚していても真っ直ぐに家に帰らないのか？
この年代になると子供は中学生や高校生になる。帰宅しても子供は部屋にこもっていて、顔を合わせるのは奥さんだけになる。
家庭により一概に言えないが、帰りが早いと邪魔になると言われ、帰りが遅いと食事の後片付けができないと文句を言われる。どうしたって反感を買う。だから、家は居心地が悪くてたまらない。
彼らは自分の話を聞いて共感してもらったり、褒めてくれたりする人がいる「安らぎの場所」としてスナックを選択しているのだ。
スナックの仕事を経験することで身につくもの
種類の異なる様々な男性と接するので、女らしさや男性の気持ち、恋愛や結婚の極意をスナックでは自然と学べる。客も、可愛い子と騒ぎたいから訪れるという人ばかりではない。会話やコミュニケーションが収入を決める主な要素になるのがスナックである。社会を生きていく上で必要なコミュニケーション能力も高められるだろう。
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これらの方が密な接客を求められる分、スナックやラウンジよりも稼ぎやすいのは間違いない。また、キャバクラでは客層も若くなるため、こちらの方が話が合って楽という人もいるだろう。
