単身での引越し費用を安く抑えるには、配送料金が高い大型家電・家具の扱いがポイントになる。テレビ、洗濯機、冷蔵庫、机などの大型家電や家具が無ければダンボールの配送だけでも引越しは可能になる。少量の大型家電や家具、ダンボールだけなら、引越し業者を利用「しない」方が安くなる。一人暮らし分なら5万円以内に抑えられるだろう。
家電・家具の配送費用を抑えるために、家電・家具は引越し前に売却や譲渡などの処分を行い、新居で買い換えることも検討すべきだ。
この記事では家電・家具から生じる費用を安く抑えるポイントを踏まえた
▶ 引越し費用を抑える方法
から
▶ 「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」と「引越し業者」の比較
まで詳しく紹介していきたいと思う。
引越し費用を抑える方法
引越し費用はまず「引越し業者を使うかどうか」によって大きな違いがでる。引越し業者を使わない方が通常、トータルの費用は安くなる。特に、繁忙期と呼ばれる3月、4月は引越し業者の費用も高くなる。
自身が車を持っている、もしくは車を持っている友人に頼む、レンタカーでワゴン車やトラックを借りるなどすれば、大型の家電や家具も自分で運べるだろう。荷物が少なく、同じ県内などの引越しなら友人と数人で引越すこともできるはずだ。業者を利用せずに大型の家電や家具を運べるなら費用もかなり抑えられる。
大型の家電や家具を自分で運べない場合、または荷物量が多い場合は配送業者、引越し業者に頼んだ方が良いだろう。荷物量が多い場合は1個の配送ごとに料金がかかる配送業者よりも、引越し業者の方がコスト的にお得になるはずだ。
下記では
1.大型家電・家具の扱い
2.小さな物はダンボールにまとめて送る
以上の2つのポイントについて詳しく紹介していく。
1.大型家電・家具の扱い
ヤマト運輸などの配送業者に頼むとテレビ、冷蔵庫、洗濯機、机などの大型家電・家具は1個の配送につき5000~10000円程度の料金がかかる(大きさや配送距離による)。
大型家電、家具に加えて少量のダンボールなら2万円程度~から配送を行ってもらえる。
ただし、大型家電、家具も新しく買い替えれば配送料金はかからないことが多い。楽天やAmazonはもちろん、ヨドバシカメラなどの家電量販店、ニトリおよびネットショップでは多くの家電、家具の自宅への配送料が無料になっている。したがって、売却できる家電・家具は売却し、売却できない家電や家具は処分し、新居先で買い替えた方が安く済むことが多い。特に、1万円以内の大型家電や家具で配送料を払うなら、買い替えた方が良いだろう。
廃棄処分にする前に検討すべきなのは「売却」である。大型家電・家具が比較的新しい、もしくはそれなりの値段で買った場合は事前にオークションサイトなどで売るべきだ。これを新居での家電、家具購入費に当てれる。ただし、家電よりも家具は価格が落ちやすい。家具は高級品でも価値を安く見積もられてしまうため、新居でも使う場合は配送費用がかかっても運んだ方が良いだろう。
古くて売れない場合なども、ジモティーやオークションサイト、フリマサイトで無料にすれば粗大ごみ処分の費用はかからなくなる。車を持っていなくとも、ジモティーでも車で取りに来れる人限定で譲れる。

家電、家具は廃品回収業者、リサイクル業者などへ頼み、処分することもできる。しかし、廃品回収業者、リサイクル業者に処分を頼むと、トラックで家に来てもらうため引き取りに費用を要求され、プラスどころかマイナスになってしまうことが多い。廃品回収業者、リサイクル業者の利用はあまりおすすめできない。住居のある区市町村役所で粗大ごみの収集を依頼をした方が安いだろう。区市町村役所のホームページからも粗大ごみの収集依頼ができる。
コストを抑えたいならオークション、フリマサイトでの売却、ジモティーなどでの無料処分から検討した方が良いだろう。売却や譲渡は出品や梱包、配送作業、やり取りだったりに手間はかかる。また、すぐには売れないため、数ヶ月前には出品しておくべきだ。
2.小さな物はダンボールにまとめて送る
大型家電・家具「以外」の小さい物、まとめられるものはまとめてダンボールへ詰めて送れば良い。自分で車を使う場合、友人の車を使う場合でも「量が多い・引越し先が遠い」なら配送業者もしくは引越し業者の利用も検討すべきだ。
ダンボールでの配送は距離、大きさにもよるが1個あたり2000円程度で送れる。
「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」と「引越し業者」との比較
引越し費用も荷物の数、買い替える家電家具の費用、引越し先の距離、引越し時期によって異なる。単身なら、買い替え費用と配送料を合わせても合計5~10万円程度に抑えられるはずだ。新しい家電・家具に囲まれた生活をスタートできる上に費用が抑えられるなら、引越し前の処分と買い替えを積極的に検討すべきだろう。
「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」と「引越し業者を利用したまるごと引越し」の比較をすると、「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」の方が多くのケースで引越し業者を使うよりも費用を抑えられる。特に
・新居と旧居の距離が離れている
・引越し時期が3月などの繁忙期
以上のケースで引越し業者を使うと料金も高くなる。
3月などの繁忙期はもちろんのこと、新居と旧居の距離が離れている場合に引越し業者に頼むと料金は高くなる。繁忙期の引越しや距離がある場合ほど「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」を積極的に検討すべきだ。もちろん、多少料金が高くても引越し作業が面倒な人は引越し業者を使った方が良い。

上記記事では引越し業者による引越し費用の計算方法も暴露している。
また、 引越し業者を利用した引越しでは
・賃貸契約を早めに行わなければならない
という点でも、別途費用の負担が生じる。
引越し業者に依頼する場合、新居も当然決まっていなければならない。1ヶ月ぐらい前には引越し業者と契約しないと、3月などの繁忙期では費用が大幅に上乗せされる上、夜の引越しになってしまう。したがって、引越し1ヶ月以上前に新居の契約を行っておく必要がある。
新居での契約では、なるべく早く入居する(家賃を払う)ように言われる。契約してから1ヶ月先まで、家賃を支払わずに待ってくれない。お金を払わない状態で、物件をキープすることはできないのだ。住まなくても数週間分の家賃は負担しなければならない。住む前から新旧の家賃を2重で払う必要が出てくるだろう。
「家電・家具の買い替え、ダンボール引越し」なら、引越し業者にお願いする必要はない。1、2週間前に新居の契約をして、引越しと同時に退去および入居も可能である。配送の申し込みも1週間あれば受け付けてもらえる。もちろん、退去の知らせは早めに行う必要がある。また、オークションやジモティーで家電、家具の処分はすぐにはできないため、2ヶ月前から行った方が良い。
・新居へ持っていきたい大型家具、家電が多い
・比較的近場での引越し
・3月などの繁忙期「以外」の引越し
では、引越し業者へ依頼した方が安くなることもある。家族での引越しなど、荷物が多い場合は費用面だけでなく、引越し業者を利用した方が手っ取り早く、時間的なコストを見ても楽だ。
ちなみに、インターネットの引越しによるキャッシュバックを受ければ、引越し費用を更に抑えられる。インターネットの契約は賢く行うべきだ。詳しくは下記記事を参考に。
