「月10万円の収入があり固定費、食費を抑えれば2ヶ月に1回海外旅行にも行ける。」
もちろん、全ての人がこうしたコストを抑えた生活が可能だとは思わない。それでも難易度は高くないかと思う。多くの人にとって実現可能なライフスタイルである。
確かに、我慢することが多くなれば難易度も高くなってしまう。したがって、多少の我慢で抑えられる固定費の削減から行うべきだ。
また、金銭的な余裕が生じた場合も貯金より控除や保険など、賢い手段へ使うようにしよう。こうした支出の最適化を行えば、貯金の他にも、2ヶ月に1回海外旅行へ行き、生活に非日常感を加えられる。
月10万円の支出でも海外旅行へ行ったり、楽しく生きることは十分に可能なのだ。
この記事では
▶ 月10万円で生活するための家計簿
▶ 貯金よりも「控除」にお金を使うべき理由
から
▶ 非日常を生活に加えるための海外旅行とその費用
についてまで詳しく述べていきたいと思う。
定職に就いてない人が貯金を増やす手段としては住み込み(寮付き)の仕事がおすすめである。寮付きで稼げる仕事の給料や条件、勤務地については下記ページを参考に。
男性だけでなく女性向けの求人もある。期間工や工場の仕事は給与待遇も良くなっている。特に期間工では数百万の貯金を作るのも難しくはない。
月10万円で生活するための家計簿
1人あたり月10万円で生活するための費用としては
1.家賃 2万円
2.通信費、電気代 0.8万円
3.食費 3万円
4.その他(ガス代、水道費、税金、社会保険料、雑費など) 1.7万円
の計7.5万円に加え、
5.貯金もしくは娯楽費、交際費 2.5万円
が目安になる。
生活費を削減するならまずは固定費から始めるべきだ。一般的に、一番大きい固定費は家賃になる。通信費(インターネット、携帯代)、電気代も固定費に分類されるだろう。今の時代、通信費、電気代はウェブの手続きだけで減らせる。これらはサービスの質をほぼそのままで下げられる。時間に余裕ができたらすぐにでも申し込みをしよう。減らすとストレスになりやすい食費よりも優先すべきだ。
下記では「5.貯金もしくは娯楽費、交際費 2.5万円」以外の7.5万円について、節約するためのポイントとともに詳しく紹介していく。
家賃:1人あたり2万円
生活費の削減を考えた時、家賃は真っ先に削減すべき項目である。月10万円で暮らそうとすれば、固定費の中でも家賃の割合が多くなるからだ。
1人暮らしで家賃を抑えるなら、大阪や福岡などがおすすめである。この2つは日雇い含むバイトも多い。
家賃月1万円以下を目指すなら、大分県杵築市、国東市のエリアがおすすめだ。

ただし、大阪、福岡よりも仕事は限定され、仕事の時給も安くなり稼ぎづらくなる。地方になると、ネットで稼ぐ手段がなければ生活も難しいだろう。
月10万円以下の支出で生活する場合、家賃は月2万円が目安となる。夫婦だったり、友人と部屋をシェアするなどすれば1人月2万円、2人で月4万円が目安となる。2人以上のシェアなら住める家の選択肢も広がり、家賃をより下げられる。節約の難易度を下げたいなら友人とのシェアも考えるべきだ。
固定費の中でも家賃の占める割合は大きい。家賃を月2万円以下に抑えるだけで、月10万円生活の難易度もグッと下げられるだろう。
月10万円以上で暮らすなら東京もあり?
東京に住むなら実家暮らしでも無い限り、月10万円で生活するのは難しいだろう。特に、家賃は5万円以下の家がほとんどなく、圧倒的に高くなってしまう。
ただ、稼げる額が増えるなら、月10万円に支出を抑える必要はなくなる。専門スキルやキャリアを「持たない人」にとって、東京はお金を稼ぐ場所としてはアジアで1番とも言えるぐらい魅力的な場所だ。東京は稼げる仕事、日雇いを含むバイトが他の都市よりも圧倒的に多くなっている。ウーバーイーツといったフリーランスのデリバリー業も最近は盛んで稼ぐ手段も多様化している。
支出が増加する分を稼げるなら、東京に住むという選択肢もありだ。
通信費、電気代:1人あたり0.8万円
通信費は自宅のインターネットおよび携帯代合わせて月5000円以下に抑えるべきである。インターネットは娯楽の大部分を占める。また、収入を得るために、インターネット環境が必要な人もいるだろう。もちろん、インターネットが必須でないなら契約する必要はない。
自宅のインターネットの選択肢としては光回線、WiFi、ブロードバンドがある。この中で費用が安いのはWiFiと固定回線(ADSL)になる。
使い放題のWiFiは2726円~からある。こちらのWiFiは1、2ヶ月目が2726円、3ヶ月目から24ヶ月目までは3411円、25ヶ月目以降でも4011円となる。3年ごとに別の会社へと変えれば平均して毎月3000円程度の負担にまで抑えられる。ADSLはWiFiよりも安いプランはある。ただ、速度の点や固定電話が必要である点から、WiFiに比べ、コスパは良くない。
WiFiならモバイル用の外出先でも、モバイルルーターを持ち運べばインターネット環境を構築できる。携帯電話でデータ通信の契約をする必要性も無くなるだろう。
ただし、ADSLおよびWiFiは地域によっては繋がらない、繋がりにくい場所もある。きちんと、問い合わせたり調べた上で契約すべきだ。
携帯代が高額になっている人はまずキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のスマホを辞めるべきだ。携帯電話はSMS認証が求められるアプリも多いため、「SMSあり」「通話無し」の格安SIMを契約する。
楽天経済圏での消費が多い人は楽天モバイルがおすすめである。

楽天モバイルはSMSありのデータSIMが月額645円から利用できる。通話料は無料アプリやIP電話を利用することで、極限にまで抑えられるだろう。

電気も電力自由化によって会社を選べるようになった。電気をあまり使わない人なら、基本使用料が0円の楽天でんき、もしくはループでんきが最安値になる。特に、関西、北陸地方の人はkWhあたりの電気代がかなりお得である。
電力会社はネットの手続きで簡単に変更ができる。電気代を最安値にしたい人は下記記事を参考に。

基本料金および1kWhあたりの電気料金は電力会社の変更でもある程度は下げられる。ただし、月3000円以下に抑えるとなると、冷房や暖房の節約も必須になるだろう。
通信費、電気代は簡単な手続きだけで変更でき、料金を減らせる。まずはインターネット会社、電力会社の変更など、節約しなくとも下げられる部分の変更から行うべきだ。節約しなくとも、サービス(会社)の変更で月数千円料金を下げれる。時間がある時にでも早めに申し込みはしておこう。
また、夫婦だったり、友人と家のシェアをすればインターネット、電気にかかる費用の負担を分けられる。2人以上で暮せば家賃だけでなく、固定費全般を抑えられるはずだ。
食費:1人あたり3万円
価格の安い食材としては
1.米
2.カップラーメン、袋麺、乾燥パスタなどの麺類
といった炭水化物が多い。これらはネットで安く注文できる上に、保存が効くという点でも優れている。
食事をこういった米や粉物だけで済ませれば食費もかなり抑えられる。米10kgもネットでは3000円程度で購入できる。スーパーではなく、ネットで購入した方がむしろ安い。
1食1合(約150g)で済ますとすれば約66食分である。味噌汁や納豆など、ご飯にプラスすることで食事と呼べるようなものへより近づけられる。
生鮮食品なら「ネットスーパー」の利用もおすすめである。ネットスーパーなら、当日に自宅まで食材を届けてくれる。時間や労力の節約にもなる。子育て中の家庭やスーパーが家から遠い人には生活をより楽にする便利なサービスだろう。
以前までこうしたネットスーパーを利用すると、店舗へ訪れるよりコストが増加していた。商品自体が高かったり、配送料がかかったからだ。しかし、最近のネットスーパーは金銭的にもかなり安くなった。実際にサイトを訪れ、値段のチェックをしてみると良いだろう。
生鮮食品と惣菜、お弁当ページ。実際に商品を見た方がその安さも実感できるはずだ。店舗並の安さで販売されている。食材の配送も当日もしくは翌日以降に行ってくれる。
ネットスーパーの使い方からネットスーパーの比較まで更に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

ネットスーパーとして有名なのは楽天西友ネットスーパー、イオンネットスーパーである。また、地域特有のネットスーパーも存在している。大手ネットスーパーが利用不可なら、他にもネットスーパーがないか探す必要がある。
食費を月1万円以内に抑えている人の多くは炭水化物が主の食事をしている。懸念としては、食事に飽きてしまい衝動的に無駄遣いしてしまったり、炭水化物ばかりで栄養が偏ってしまう点があげられる。サプリメントを摂取したり、栄養価の高い食材を意識して追加で購入する必要があるだろう。また、炭水化物中心の食事だと、脂肪が付きやすくなる。体型を維持したい人は摂取量の制限も必要になる。
食費の予算としては1人月3万円を目安とし、余裕のできる範囲で飽きないような工夫、十分な栄養の摂取、ある程度の糖質制限もしよう。
その他:1人あたり1.7万円
その他にはガス代、水道費、税金、社会保険料(国民年金、国民健康保険)、雑費などが含まれる。
所得が年間120万円なら税金や国民健康保険料を合わせても月あたり1万円弱になるだろう。
国民年金保険料は2020年9月現在で16540円である。月10万円以内の生活をするなら、この額を負担するのは難しい。したがって、国民年金は免除もしくは減額の手続きを行った方が良い。収入が無い人はもちろん、月収10万円なら、半額免除は可能になる。
雑費としては移動費や日用品・嗜好品(タバコ、お酒)の購入費がある。もちろん、これらも含めて1.7万円が目安となる。目安としては5000円、5000円に抑えられないなら、他の費用を削る必要があるだろう。
貯金よりも「控除」にお金を使うべき理由
家賃を月2万円、食費を月3万円に抑えれば月10万円のうち2.5万円を貯金もしくは娯楽費、交際費のために残すのも難しくない。
収入から支出を引いて余った分は貯金に回すのも悪くない。しかし、銀行にそのままお金を入れておくよりも、各種控除や保険(じぶんの積立)などの金融商品にしておくべきだ。なぜなら、各種控除を計上することで払うべき税金を減らせるからである。
支払うべき税金の減少額は所得によって異なる。所得税は累進課税になるので、収入が月10万円なら5%程度である。したがって、月2万円控除して減る税金は月1000円である。月1000円、年1.2万円だと少なく感じるかもしれない。しかし、普通に貯金するよりかは確実にお金を残せる。銀行に預けて得られる金利よりも圧倒的に高いだろう。控除は積極的に利用を検討すべだ。
控除について
所得控除として代表的なものは
・小規模事業共済(自営業者向け)
・経営セーフティ共済(自営業者向け)
・確定拠出年金(iDeCo)
・ふるさと納税
・じぶんの積立
がある。これらは掛金を所得から控除できる。所得を減らせるため、払うべき税金も減らせるのだ。バイトを含む給与所得の人でも確定拠出年金、ふるさと納税、じぶんの積立による控除は可能である。
ただ、控除にも「掛金の継続期間によって、受け取れる金額の割合が決まる。もしくは受け取りの時期が決まっている」といった欠点はある。お金が足りなくなった時のため、掛金を引き出しやすい控除の利用から考えてみよう。

現金化がしやすい控除としては「じぶんの積立」という保険がある。じぶんの積立は掛け金が控除される上に、いつ解約しても掛金の100%が戻ってくる。必要な時に保険の受け取りもできる。
また、「ふるさと納税」も支払うべき税金が減り、返礼品などを残す手段になる。ふるさと納税では2000円を負担するだけで、払うべき税金が減る制度である。ある程度の収入がある人は利用しなければ損である。
ふるさと納税は納税するサイトによっても還元率が変わる。現金に似た性質のポイントで高還元を得たいなら楽天ふるさと納税を利用すべきだ。
楽天ふるさと納税については下記記事を参考に。

経営セーフティ共済は40ヶ月(3年6ヶ月)継続すれば任意の解約でも100%の額が戻ってくる。資金が拘束される期間も短いので、こちらも少額で良いので早いうちから始めるべきだ。
小規模事業共済は任意による解約で、かつ掛金納付月数が、240ヶ月(20年)未満の場合は、掛金合計額を下回る。確定拠出年金(iDeCo)は60歳以上でないと積立金の受け取りができない。したがって、生活がギリギリの人が小規模事業共済や確定拠出年金の掛金を初めから高額にするのはおすすめできない。
確定拠出年金の積立分は自己破産しても取られないし、積立が無いものとして生活保護を受けれる。老後のための積立資金としては利用価値の高い制度である。
これらの掛金分は所得から控除できる一方、積み立てたお金を受け取る時には収入として税金がかかる。それでも累進課税制度があるため、リタイアしてからなど、収入の少ない(ほぼ無い)、個人事業が赤字の時を狙って受け取れば、払うべき税金が減るのは間違いない。貯金するよりも賢い選択になるだろう。
各種控除や株などの投資で生じた利益が非課税になるNISA制度については下記記事も参考に。

非日常を生活に加えるための海外旅行とその費用
月10万円の収入でも月7.5万円の支出に抑えれば、2.5万円を自由に使える。月2.5万円は貯金や控除ではなく、交際費やその他娯楽費にあてても良いだろう。
個人的には節約生活に非日常を少ない費用で加えられる海外旅行がおすすめである。2ヶ月に1回、LCCと格安ホテルを利用し、5万円で10日間現地で過ごせる。ただし、海外では往復の航空券代が2万円から3万円はかかる。5万円で10日間はホテル代が安い国でないと難しい。
日本からの往復航空券代を含め、5万円で10日間過ごせる国としては「韓国」「台湾」「中国」「タイ」「フィリピン」がある。
それぞれ日本からの直通LCCが出ており、安い時期なら
韓国(ソウル):1万円から2万円
台湾(台北):1.5万円から2.5万円
中国(上海):2万円から3万円
タイ:2万円から3万円
フィリピン:2.5万円から3.5万円
以上のような価格で往復航空券を購入できる。
10日5万円の予算で航空券が2.5万円であれば、現地のホテルや食事代も1日2500円で済まさなければならない。この場合、ホテルなど物価の高い韓国は難しくなるだろう。ただ、韓国は航空券代が1万円台で買える時期もある。航空券代が1.5万円なら1日3500円を使える。難しいとはいえ、この額なら不可能ではない。
タイの場合、往復航空券が2万円から3万円かかる。ホテルは充実しており、2000円以下でも割と良いホテルへ泊まれる。ただし、バンコク中心部のホテルではシングルルームで3000円はかかる。1日3000円以下に抑えるなら、中心部のドミドリー(複数人の客が同じ部屋やベッドに泊まるタイプのプラン)か郊外のシングルルームになる。これらのホテルを利用すれば、ホテル代を含めて1日あたり3000円程度にも抑えられるだろう。
フィリピンは航空券代がタイよりも高くなる。ホテルはピンキリで、コスパは良くない。ただ、ホテル代を含めて1日3000円以下に抑えるのは難しくない。
10日5万円の予算であれば、台湾が一番余裕を持って滞在できるはずだ。
台北のホテルはタイよりは高く、コスパが良くないものの郊外や地方都市なら安く抑えられる。また、台湾への往復航空券代は1万円台も難しくない。航空券代に1.5万円使ったとして、1日3500円で10日間なら難しくはないだろう。
航空券代およびホテル代を安くしたい人は下記記事も参考に。

エクスペディアでは航空券の予約で、ホテルも割引で予約できる。
海外旅行保険について
海外旅行へ行くなら海外旅行保険には必ず加入しておくべきだ。10日間なら有料のものでもそこまで高くはない。また、クレジットカードに無料で付帯している海外旅行保険でも十分である。

個人的には海外旅行保険が自動付帯し、空港のラウンジが使えるプライオリティパス付きの楽天プレミアムカードがおすすめである。楽天プレミアムカードは年11000円の年会費がかかる。1ヶ月あたり約917円である。楽天市場での利用状況によっては海外旅行へ行かなくても十分元が取れるだろう。他の出費を見ながら申し込みの検討もしてみるべきだ。

月10万円で楽しく生活する方法まとめ
普段の生活費を7.5万円程度に抑えるだけで1ヶ月あたり2.5万円の余裕を作れる。2ヶ月で5万円の余裕を作れば、2ヶ月のうち10日間は海外での生活もできる。
海外に滞在中は日本での支出も抑えられるだろう。2ヶ月で10日滞在するなら、日本での家賃以外の費用は少なくなる。月7.5万円生活にもさらなる余裕が生まれるはずだ(海外に行っても家賃などの固定費は変わらない。固定費を抑えるべき理由はこの点にもある)。
もちろん、海外旅行でなくとも非日常を楽しむ方法はある。ただ、生活環境が劇的に変わり、わくわく感に浸りたいなら、海外への滞在が手っ取り早い。費用面でも海外旅行はおすすめなのだ。
ちなみに、月5万円での生活となると、難易度もかなり高くなる。ある程度の才能も必要になるだろう。月5万円の生活を目指す人は下記記事も参考に。

定職に就いてない人が貯金を増やす手段としては住み込み(寮付き)の仕事がおすすめである。寮付きで稼げる仕事の給料や条件、勤務地については下記ページを参考に。
男性だけでなく女性向けの求人もある。期間工や工場の仕事は給与待遇も良くなっている特に期間工では数百万の貯金を作るのも難しくはない。