固定電話の料金は原則として「基本料金+通話料金」で決まる。
市外局番の入った固定電話が必要な場合も、「ひかり電話」へ変えれば電話料金が3分の1以下にも抑えられる。一般加入電話の基本料金は月額1700円程度、ひかり電話は3分の1以下の月額500円程度になっている。ひかり電話は長距離の電話でも通話料金が変わらないため通話料金も安くなる。ただし、ひかり電話を利用するなら光回線のインターネットを契約しなければならない。料金的に安い光回線を利用したいならSo-net光がおすすめである。

So-net光ではオプションとしてひかり電話(So-net光電話)をつけられる。
また、市外局番が不要なら電話料金はさらに下げられる。050で始まるIP電話は自宅の固定電話だけでなく、携帯電話(スマートフォン)での利用もできる。
ただし、IP電話には「インターネット環境が必要」だったり、「緊急通報(110番、119番)が使えない」「フリーダイヤルへかけれない」「通話品質が悪い」などのデメリットもある。
この記事では固定電話の料金をそれぞれの環境に合わせて最安値へと抑える方法を
▶ 市外局番の入った固定電話料金を安くする方法
▶ 市外局番がいらない場合に電話料金を安くする方法
に分けて、詳しく紹介していきたいと思う。
市外局番の入った固定電話料金を安くする方法
東京23区なら「03」、大阪市なら「06」と固定電話には市外局番が付いている。この市外局番付きの固定電話料金を下げたいならひかり電話を契約すべきだ。
ひかり電話は市外局番含む一般加入電話の電話番号をそのまま使用できる。また、緊急通報(110番、119番)、0120から始まるフリーダイヤルも原則利用できる(フリーダイヤルは一部利用不可のひかり電話もある)。
固定電話の料金は原則として「基本料金+通話料金」で決まる。昔から利用されている「一般加入電話」とインターネットの光回線を利用した「ひかり電話」の料金を比較すると下記のようになる。
一般加入電話 | ひかり電話 | |
---|---|---|
基本料金 | 月1700円程度 | 月500円程度 |
県内の通話料金(税込) | 3分9.35円から176円 | 3分8.8円 |
県外への通話料金(税込) | 3分44円から704円 | 3分8.8円 |
携帯電話(ドコモ)への通話料金(税込) | 3分52.8円 | 3分52.8円 |
一般加入電話は国内電話料金(NTTコミュニケーションズ)、ひかり電話は通話料・通信料(フレッツ光)より
基本料金から通話料金までひかり電話の方がかなり安くなっている。特に、県外固定電話への通話料金では最大で80倍以上の差がある。
にもかかわらず、日本では未だに1800万以上の家庭で一般加入電話が利用されている。
音声通信サービスの加入契約数の推移(総務省|令和2年版 情報通信白書|提供状況より)。上記の「固定電話」が一般加入電話(NTT東西加入電話)、「0ABJ型IP電話」がひかり電話である。「移動通信」は携帯電話とPHSを足した数になる。一般加入電話が1846万件、ひかり電話が3521万件、移動通信が1億8661万件になる。
ひかり電話は普及してはいるものの、依然として多くの人が電話料金の高い一般加入電話に契約したままである。
実家で一般加入電話を利用しているようなら、光回線への契約と同時にひかり電話への変更手続きを両親の代わりにおこなってあげるべきだ。ただし、ひかり電話を利用するなら光回線のインターネットを契約しなければならない。料金的に安い光回線を利用したいならSo-net光がおすすめである。
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So-net光の料金を中心に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

一般加入電話とひかり電話の料金ついて、下記ではさらに詳しく解説していく。
一般加入電話の料金
NTTの一般加入電話(アナログ回線)は通常、月1700円程度の基本料金がかかる。基本料金に加えて、固定電話への通話料金はNTTの加入電話の場合
県内(税込)固定電話:3分9.35円から176円
県外(税込)固定電話:3分40円から704円
となっている(国内電話料金 | NTTコミュニケーションズ 個人のお客さまより)。
県内か県外か、および距離が遠くなると通話料金も上がる。距離段階が100km以上で、平日8時から19時の時間は22.5秒で88円(税込)にもなる。3分で704円だ。この距離でも問い合わせなどではかける機会が生じてしまうだろう。長距離の電話で一般加入電話がかなり高い料金を取っている事実を知らない人は多い。
携帯電話への通話料金は長距離でも料金が変わらない。
携帯電話:3分52.8円から57.75円
ドコモへの通話料金が1分17.6円、auやソフトバンクへの通話料金は1分19.25円である(固定電話発・携帯電話ご利用料金より)。
ひかり電話の料金
ひかり電話による月額基本料金はフレッツ光で月額550円。8時間の無料通話を含む「安心プラン」でも1540円である。
ひかり電話の通話料金は加入電話、携帯電話、IP電話などかけるデバイスによって違いが生じている。一般加入電話のように県内、県外の区別は無く、長距離でも料金は変わらない。
固定電話:3分8.8円
携帯電話:3分11.88円から57.75円
通話料・通信料|ひかり電話(光IP電話)|フレッツ光公式より。携帯電話の通話料金は一般加入電話と同額になる。ドコモのワンナンバー機能により着信する場合のみ、3分11.88円と安くなっている。
したがって、一般加入電話からひかり電話に乗り換えれば、電話料金を半分以下、県外へよく電話をする人なら10分の1以下にするのも難しくはない。
たとえば、フレッツ光ひかり電話の「安心プラン」なら月1540円で1408円分の無料通話(最大8時間相当)、「もっと安心プラン」なら月4290円で5280円分の無料通話(最大30時間相当)も付けれる。
月々の利用料金を見ながら最適なひかり電話のプランを選べば、ひかり電話への変更で毎月の電話料金はほぼ確実に下げれるだろう。
ただし、ひかり電話を利用するには光回線インターネットへの契約が必要になる。ひかり電話はフレッツ光だけでなく、様々な光回線事業者で提供されている。光回線事業者各社のひかり電話を比較したい人は下記記事も必読である。

ひかり電話へ変更する際の注意点
市外へ引っ越すと、市外局番が変わるので、当然電話番号も変わる。また、ひかり電話を利用している人が一度インターネットを解約すると、「同一市内で引っ越す場合」でも電話番号を変えなければならないケースがある。
たとえば、フレッツ光からソフトバンク光へと変更した場合、光電話(N)でなければ電話番号の維持ができない。ソフトバンク光のホワイト光電話にすると、電話番号も変わってしまう。また、ひかり電話を契約した際に新しく番号を取得した場合などはMNP制度を利用できない。たとえば、フレッツ光でひかり電話と契約し、新しく電話番号を取得したとする。この場合、フレッツ光を解約すると、電話番号が変わってしまう。
一般加入電話契約時に発番された番号でのみ、MNP制度を利用した移行(同じ電話番号のままで一般加入電話からひかり電話への移行)が可能となっている。
例)
ひかり電話を契約した際に新しく発番された番号⇒フレッツ光からソフトバンク光など、インターネット会社の変更 ×(電話番号は変えなければならない)
一般加入電話契約時に発番された番号⇒フレッツ光のひかり電話⇒ソフトバンク光の光電話(N) ○(そのままの電話番号を利用できる)
基本的に、ひかり電話はインターネットの契約に付随してくるオプションだと考えておこう。インターネットの会社を変えると、電話番号も変えなければならないケースが出てくるのだ。
市外局番がいらない場合に電話料金を安くする方法
上記で述べたように、一般加入電話からひかり電話への切り替えでかなりの金額を節約できる。さらに、市外局番の無い050で始まるIP電話などにすればさらに安くできる。
インターネット環境さえあれば(利用できれば)、様々な方法で「電話」ができる。市外局番の入った固定電話がいらないなら、IP電話で良いだろう。IP電話では050から始まる自分の電話番号を持てる。
上記050 plusは月額基本料金が330円、国内の一般加入電話へは全国どこでも3分8.8円で利用できる。通話料金はおなじ050 plusサービス利用者同士なら無料である。ひかり電話と比べても料金は安くなるだろう。
また、050 plusは自宅の固定電話だけでなく、携帯電話(スマートフォン)での利用もできる。
IP電話のデメリット
ただし、IP電話のデメリットとして
①インターネット環境が必要
な点に加えて
②緊急通報(110番、119番)が使えない
③フリーダイヤルへかけれない
④通話品質が悪い
以上の点があげられる。
基本的に、緊急通報が使えないため、警察署、消防署への連絡は最寄りの署の代表番号を調べ、直接連絡する必要性が生じる。
また、フリーダイヤルへもかけれない。こちらも企業なら携帯電話・IP電話用の番号が用意されているので、そちらから通話料をこちらが負担してかける必要性が生じる。
さらに、インターネット環境が悪いと、声が途切れたり、声がこもって聞こえにくいことがある。電話回線よりも通話品質は悪くなる。自宅でIP電話を利用するなら、安定的に速度のでる光回線は用意すべきだ。
こうしたデメリットはあってもビジネスといった重要な会話でない限りはIP電話で十分だろう。固定電話の料金を「最安値」にまで抑えたいならIP電話の利用も検討してみるべきだ。
固定電話ではなく、スマートフォンで使えるIP電話のおすすめアプリを知りたい人は下記記事を参考に。
