ワーキングプアから自力で脱出をする方法

節約

 

ワーキングプアとは十分な労働しているにもかかわらず、貧困ラインの生活から抜け出せない人たちを言う。日本における貧困の問題はフリーターの多くがワーキングプアになってしまう点だろう。中には正社員なみに働いているのに、ワーキングプアの人もいる。

 

ワーキングプアから自力で脱出するためには金銭的に余裕が無ければならない。金銭的な余裕を今以上に作るには、時間的、労力的な余裕を作ることも不可欠になる。

 

この記事では

▶ 稼ぎが増えない状態でも金銭的、時間的、労力的「リソース」を増やす方法
▶ 金銭的、時間的、労力的「リソース」を使って貧困から抜け出す方法

からワーキングプアから抜け出した後、継続して余裕のある生活を送るために

▶ ワーキングプアからお金持ちになる方法

まで述べていきたいと思う。

ワーキングプアから抜け出したい人だけでなく、ワーキングプアにならないためにも取り入れるべきだ。

 

ちなみに、この記事では、あくまでも国などによるサポートを必要としない健常者のワーキングプアが自力で抜け出す方法だけを述べている。病気や障碍を持っている人、シングルマザーなどの社会的に不利な状態の人は国のサポート制度も併用してほしい。

 

稼ぎが増えない状態でも金銭的、時間的、労力的「リソース」を増やす方法

稼ぎが増えない状態でも金銭的、時間的、労力的「リソース」を増やす方法

 

ワーキングプアから脱出したい人はまず「リソース」を増やすことを意識すべきである。このリソースとはワーキングプアの場合、金銭的な意味での余裕になる。しかし、金銭的な余裕を増やすためには時間的、労力的な余裕を無視してはいけない。

 

これら余裕を現状よりも増やすには

1.コストの把握を「徹底」する
2.金銭、時間、労力的なリソースを大切に使う

以上の2点が必要になる。もちろん、これ以外にも最適化できる部分は最適化すべきだ。

 

コストの把握を「徹底」する

ワーキングプアから抜け出す第一歩として、現状の金銭的コスト(支出)だけでなく、仕事や日常を過ごす上で使っている労力や時間を把握するのは極めて重要だ。

ワーキングプアになってる現状からすると、金銭的、時間的、労力的なリソースが不足しているのは明らかである。コストを減らさなければワーキングプアからは抜け出せない。

 

コストを把握する方法

金銭的なコストの把握について、家計簿を付けることは昔から行われている。ただ、家計簿は面倒な上に、ワーキングプアの場合はそこまで出費が多様化しているわけではない。したがって、普段から1枚のクレジットカードへ決済をまとめ、月に1回確認する程度で十分かと思う。支出の中あから明らかに贅沢している部分をピックアップし、意識して支出を抑えるようにすべきだ。

一部のワーキングプアは金銭的なコストについてある程度把握し、普段から節約など気にしているだろう。しかし、時間的、労力的なコストの把握はしていない人が多い。

 

時間的、労力的なコストの把握で特に重要なのは働いている「以外」の時間である。この働いている以外の時間とは、たとえば、通勤を含む広い意味での移動時間、スーパーの買い物時間などである。まずはこれらをメモにまとめるなどして、把握するようにしよう。また、これら時間で何をしたかも労力的なコストを把握する上で大事である。何にどれぐらいの時間・労力を普段から使っているのか、頭へ入れておくべきだ。

 

金銭、時間、労力的なリソースを大切に使う

ワーキングプアは金銭的なコストに目がいきがちである。もちろん、金銭的なリソースを抑えるのは大事である。しかし、ワーキングプアの多くは時間、労力の部分でもリソースを無駄にしている人が多い。これは時給が低い仕事をすることも含んでいる。

時間、労力のコスパを高める上で最も一番手っ取り早いのは時給の高い仕事への変更だ。フリーターならなるべく稼げるバイトを行うべきだ。

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ただ、バイトや仕事を気軽に辞めることは容易でない。したがって、すぐに始められる日常の時間、労力を節約することから始めよう。

 

日常の時間、労力を節約する方法としては

・移動時間を減らす
・ネットで買えるものはネットで購入する

などがある。これらはすぐにでも取り入れるべきだ。

 

移動時間を減らす

移動時間を減らす

 

まず、検討すべきなのが移動時間の節約である。働いている場所に限らず、スーパーやジムなど普段から通っている場所があるなら、移動時間を節約するために引越しを考えるべきだろう。良く行く場所、移動時間を最も消費する場所の近くに住むのだ。往復で2時間以上も移動時間に費やしている人は毎月60時間以上、つまり2、3日分を浪費していることになる。

もちろん、すぐに引っ越す必要はない。引越し自体にもコストはかかるため、家賃の面(金銭的なコスト)、労力、時間のコストの面でも割に合うような場所が見つかり次第で良いかと思う。

 

移動時間が少なくなると、運動不足を心配する人もいる。しかし、運動なら、コストに余裕ができてからジムなどへ通った方が効率的だ。ワーキングプアからの脱出を優先するなら、運動不足の解消よりもまずはコストを減らした方が良いだろう。

 

ネットで買えるものはネットで購入する

重い物、保存期間の長いものは全てネットで購入した方が時間的、労力的コストを節約できるだろう。ネットでの購入は時間的、労力的なコストだけでなく、金銭的なコストも節約できる。なぜなら、ネットの方が価格競争が激しいため、安く購入できるからだ。お米だったり、飲み物、サプリメントなども良い例である。

 

エナジードリンク、プロテイン
日本の家に置いてある飲み物やプロテイン

 

スーパーやコンビニへ行く時間、労力を減らせるなら、これらの時間を他へと投資できるだろう。お米や飲み物など重いものだけでなく、ティッシュやトイレットペーパーなどのかさばるものもネットで購入べきだ。最近では生鮮食品もネットで安く購入できるようになっており、早ければ当日に配送してくれる。

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ネットスーパーは利用可能地域が限定されている。ただ、ネットスーパーが利用できなくとも、多くの物はほぼネットで購入できるだろう。

 

ネットショップの利用により、時間的な余裕が作れるのはもちろんのこと、金銭的、労力的コストの節約にもなる。今以上の「余裕」を簡単に作れる手段なのだ。取り入れなければ損だろう。

 

金銭的、時間的、労力的「リソース」を使って貧困から抜け出す方法

かけたコストに対するパフォーマンスを高めれば多くの人がワーキングプアから抜け出せる。しかし、元々収入がかなり少なかったり、作り出した余裕の少ない人は、これだけではワーキングプアから抜け出せない。すでにワーキングプアになっているので当然と言えば当然だろう。

こうした人達がワーキングプアから抜け出すにはリソースをさらに作り出すとともに、作り出したリソースを少しでも多く「より稼げる方向」へ使っていかなければならない。

 

金銭的なリソースについては投資へ使ったり、税金を減らすための節税、事業を始めるなどの方法があるだろう。投資についても利益に税金がかからないNISAの枠から使うべきだ。NISAであれば現金が必要な時にも、比較的早く現金化できる。こうした金銭的なリソースを使った節税や投資については下記記事を参考に。

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ただ、投資で金銭的な余裕を作るのはワーキングプアほど難しい。元々投資へ回せるお金が少ないので当然だろう。したがって、本気でワーキングプアから抜け出したいなら、やはり時間的・労力的リソースの使い方が大事になる。

 

時間的・労力的リソースを使ってワーキングプアから抜け出す

増えた時間的・労力的余裕をバイトや日雇いなどに使えば金銭的なリソースを増やせる。要は働く時間を増やすことだ。現在のバイト先のシフトを増やしたり、会社員なら休みの日や時間のある時に日雇いを入れても良いだろう。

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日雇いはバイトと違って、誰でも簡単に好きな時間に稼げる。

 

コスパが良いか悪いかは別として、こうした時間的・労力的なリソースを仕事へといっぱいまでつぎ込み、ワーキングプアから抜け出している人は多い。もちろん、雇われて働くのではなく、自分で事業を行い稼いでも良いだろう。

確かに、現代では、「寝る間も惜しんで」働き、貧困から抜け出すことを否定する人も多い。しかし、ワーキングプアから抜け出すには、労働時間を増やすのが最も確実で手っ取り早いのは理解できるはずだ。

 

「働く」時間を増やさずに、金銭的なリソースを作る方法

「働く」時間を増やさずに、金銭的なリソースを作る方法
www.flickr.com

 

こうした労働に時間的、労力的リソースを使い、金銭的な余裕を作るのが嫌でも

1.広い意味での「働く」を避けて金銭的な余裕を作る
2.狭い意味での「働く」を避ける。要は好きなことでお金を稼ぐ

以上のような選択肢が残されている。

 

広い意味での労働を避けて金銭的な余裕を作る

時間的、労力的なリソースが余ると「お金を生まない趣味に時間を費やす」「何もしない」「睡眠時間を増やす」を選択する人も多い。これらは人間の本能上しょうがない部分はあるかと思う。しかし、リソースが余っても、こうした時間に費やしてしまえばワーキングプアから抜け出せない。

生じたリソースを使って労働時間を増やしたくない人はコスパを高める施策から始めてみよう。こうした日常のコスパを高める行動は書類1枚で終わるものも多い。忙しいと書類1枚書くのにも面倒になる。しかし、申し込みが面倒で行動を起こしていない人も時間が余れば、コスパを高める行動をどんどん取り入れていけるはずだ。

 

手続きが面倒だが多くの人が取り入れるべきこととしては

・日常の決済をクレジットカード決済にする

ことがあげられる。コストの把握だけでなく、消費によって還元が得られるようになるからだ。

クレジットカードが作れない人はデビットカードでも良いだろう。楽天銀行のデビットカードは審査無しで作成でき、クレジットカードと同レベルの還元(1%還元)を受けれる。最近では還元率の高いプリペイドカードも登場しており、こちらはクレジットカードやデビットカードを組み合わせての還元も受けれる。

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Kyashはプリペイド式のカードである。したがって、審査無しで、誰でも発行できる。もちろん、クレジットカードの審査に通らない人でも作れる。また、支払元にクレジットカードを登録すると、Kyashによる還元にくわえ、クレジットカードの還元も受け

また、

・格安SIMへと変える

のも金銭的なリソースを増やす手段になる。格安SIMへと変えるだけで毎月5000円程度を新たに生み出している人も多い。

 

確かに、固定費を下げたり、消費の還元率を何倍にしても貧困から抜け出すのは簡単とは言えない。しかし、こういった少しずつコスパを上げる行動をしていくことが大事なのだ。細かいことを積み重ねれば大きな余裕になる。お金に余裕のある人ほど、こうした細かいコスパを高める行動を普段から行っている。

 

狭い意味での「働く」を避ける。要は好きなことでお金を稼ぐ

趣味などの好きなことをして、それが十分な収入になれば「狭い意味での働く時間」を増やさずにワーキングプアから抜け出せる。しかし、こうした好きなことで稼ぐのは簡単ではない。

好きなことの多くはインプットになる。アウトプットを楽しめる人や十分に稼げる環境に置かれているのは少数だ。

たとえば、旅行やゲームへ時間を費やしているとする。これらは趣味としてだったり、日常的に行っても楽しいと感じている人は多い。しかし、旅行したり、ゲームをするだけでは当然お金にならない。旅行やゲームも記事にしたり、動画で配信したり、動画を面白く編集してアップロードする必要がある。この記事を書いたり、配信や動画編集アップロード作業がアウトプットになる。旅行やゲームが好きでも、アウトプット作業が楽しいという人は圧倒的に少なくなる。笑いながら動画編集しているHIKAKINのようなYouTuberは圧倒的な少数なのだ。

 

また、アウトプットしても、広告収入が目的なら人を集めなければならない。SEO対策だったり、ファンの獲得は不可欠になるだろう。アウトプットを楽しめても、人が集まらなければ十分な額も稼げないのだ。

 

好きなことである程度の収入を得たいなら、インプットが楽しいだけでは足りない。アウトプットを楽しめる性質に加えて、それで十分稼げている環境になければならないのだ。働かない生活を実現したい人は下記記事も参考に。

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ワーキングプアからお金持ちになる方法

ワーキングプアからお金持ちになる方法

 

スポーツ選手や医師など、他の人よりも特定の能力に秀でていたり、スキルを持っている人はワーキングプアにはなりにくいだろう。くわえて、特別優れた能力が無くとも、エンターテイメントの世界で活躍しているタレントは多い。

こうした人達はいずれもコストパフォーマンスの高い(時給換算で金額の高い)お金稼ぎが可能なので、わずかな労働時間、つまり、労力的、時間的リソースを多く使わなくとも十分な額を稼げる。

一般人の場合、労力的、時間的リソースを多く使わなければ十分な額を稼ぐことは難しい。フルタイムで働かないと、十分なお金を貰えない人がほとんどである。したがって、多くの人はお金持ちになるために、細かいことでもコストパフォーマンスを高め続けなければならない。

 

上でも述べたように、労力的、時間的リソースは金銭的なリソースを増やす上でも極めて重要である。そして、労力的、時間的リソースの多くをお金稼ぎに使う、要は、「労働」時間を長くすることで、多くの人はワーキングプアにならずに済んでいる。労働時間を長くしてワーキングプアにならずに済んでいる人は新興国ほど多くなっている。新興国では国の補償も十分ではなく、お金がなければ落ちるところまで落ちてしまうからだ。

 

「コストパフォーマンスの高いお金稼ぎ」という前者だけでなく、「労力的、時間的リソースの多くをお金稼ぎに使う」という後者についても、今の時代ではハードルが高く感じる人は多いだろう。労働時間を長くすると、高いモチベーション、健康面での維持も長期間であればあるほど難しくなるからだ。

そこで本業にプラスして、リスクの少ない「好きな」事業を始めることからおすすめしたいと思う。本業は給料制のものなど、安定していれば安定しているほど良い。副業では安定する必要がなく、成長しそうな事業を行うべきだ。また、日本よりも「海外」の方が選択肢は多いだろう。日本の市場は成長しておらず、多くの分野でパイの奪い合いが始まっている。現在成長しているネット関連の分野でも、成長は長く続かないだろう。

海外に置ける生活、労働拠点づくりは選択肢を増やす上でも極めて重要なことである。日本で稼いで海外に暮らすといった方法でも、ワーキングプアからは抜け出せるからだ。日本のフリーターでも、新興国ではエリート並みに稼げている現状がある。日本の収入を維持できるなら、新興国へ移住するだけでワーキングプアから抜け出せるだけでなく、上位10%の富裕層=お金持ちにもなれるのだ。

一見ハードルが高いように感じる海外拠点を増やす行動も、本業を続けながら行うことは可能であり、将来の選択肢を広める手段になるだろう。

 

コストパフォーマンスの高いお金稼ぎが可能な人はそれに集中してリソースを注げば金銭的な余裕も作れるだろう。労力的、時間的リソースの多くをお金稼ぎに使えるモチベーションや体力のある人も同様だ。しかし、一般人であり、かつ労力的、時間的コストをなるべく費やしたくない人は使うべきリソースを「好きなこと」「海外」での事業に費やしてみるべきだ。もちろん、好きなことや海外で稼ぐことも簡単なことではない。それでも現状のリソース配分でワーキングプアから抜け出し、お金に余裕のある人になるには、この方法が最も確率も高いと個人的に思っている。

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