副業による収入は
1.事業所得(自分でビジネスをすることにより得られる)
2.給料所得(バイトや日雇いで得られる)
へ大きく分けられる。
安定した収入のある会社員は事業所得、つまり、自分でビジネスをした方が良いだろう。収入が補償されてる身分で、将来、事業による大きなリターン(収入)を作れるかもしれないからだ。また、赤字でも払うべき税金を減らせるという点で行うメリットがある。
ただ、自分で事業をするより、時給制で雇われた形による副業の方が収入は保証される。専門スキルや人脈が生かせる人はもちろん、時間を作るのが得意だったり、体力がある人なら、確実な収入を見込めるバイトや日雇いも副業として悪くない。
この記事では副業で確実に稼ぎたい人が知っておくべき
▶ 事業所得(自分でビジネスをすること)により稼ぐ方法
▶ 会社員におすすめの給与所得が得られる副業
として現実的な話を中心にくわしく紹介していきたいと思う。
事業所得(自分でビジネスをすること)により稼ぐ方法
趣味に一定の支出がある人は副業として「趣味の事業化」から検討してみよう。それが赤字だったとしても払うべき税金を確実に減らせるからだ。より多くのお金を残すのが目的なら、稼ぐことと変わらない。もちろん、事業が軌道に乗れば、将来はお金を生む資産にもできるし、習慣的に労力を注げる趣味なら、継続もしやすい。
専門スキルや人脈が生かせる人はもちろん、専門スキルや人脈を持たなくとも事業なら副業(フリーランス)で始められる。副業で生かせるスキルを特に持たない人でも、最近は収入もある程度保証される配達系フリーランスが会社員の副業としておすすめである。
下記では「(自分でビジネスをすることにより得られる)事業所得」による稼ぐ方法として多くの人におすすめの
・趣味の事業化
・配達系のフリーランス
についてくわしく紹介していく。
趣味の事業化
事業を作る際には、金銭的なコストはもちろん、労力的にもコストがかかる。初めはコストをかけた分の収入も補償されないのが普通だ。お金をもらうどころか、お金がかかる(赤字になる)ことも覚悟しなければならない。しかし、払うべき税金が減り、赤字でもお金を残せる「趣味の事業化」は積極的に検討した方が良いだろう。
趣味をビジネス(事業)にすると、趣味で使った利用分は経費として計上できる。経費として計上すれば、所得もその分抑えられるので、納めるべき税金が減るという仕組みである。税金が減った分、現金が残るため稼ぐと同様に「確実にお金を増やす手段」とも言える。
会社員は所得税、住民税が給与から引かれて振り込まれている。副業(事業)を行い、それが赤字なら税還付を受けられる。
目安としては、趣味の支出総額の20%から50%ぐらいの現金が残ると覚えておけば良い。つまり、趣味に年間100万円程度使ってる人が趣味を事業化すると、赤字でも20万円から50万円の現金を残せるようになる。事業として黒字になれば、当然これ以上の額を残せる。趣味については事業化しなければ損しているとも言えるだろう。
オタク活動の事業化を例にとって説明すると、
1.消耗品費(パソコン、カメラ代、趣味で使う備品など)
趣味兼事業として使うなら、これら購入費の一部は経費にできる。ゲームの購入代やゲームをプレイする際にかかった費用も、事業の内容によっては経費にできる。
2.交際費、3.旅費交通費
事業に関係するなら、人と会って食事をしたり、移動する際にかかる旅費交通費も経費として認められる。
具体的には、チケット代だけでなく、食事代や移動費も経費(交際費、旅費交通費)として計上できる。
チケ代なんてたいした事ないんすよ pic.twitter.com/j7Y2qKHqbc
— まぶ (@mab017) February 22, 2018
4.家賃
自宅で行う事業なら家賃の一部も経費として認められている。ただし、仕事部屋を作って、面積の割合だけ経費に計上したり、明確にプライベートと仕事の空間を分ける必要がある。
5.水道光熱費(電気代)、6.通信費
水道光熱費(電気代)や通信費について、自宅に作業部屋があっても電気代、水道代全てを経費にするのは難しい。生活に使っている分も当然含まれるからだ。通信費なら一部認められるかもしれない。
もちろん、どこまで(どこから)経費にできるかの正確な判断は税理士といった専門家に委ねるべきだ。専門家と契約すれば、税務調査が入ってからも様々な面で乗り越え方を教えてもらえる。1人では乗り切れないことも多いので、早いうちから税理士といった専門家に頼むことを検討しよう。
領収書の数字を計算したり、面倒な作業は税理士等へと一括で任せても月数万円程度になる。もちろん、税理士などに払う費用も経費として計上できる。保険としてだけでなく、節税のさらなる効果を考えると税理士に頼んだ方が結果的に金銭的な負担も軽減されるのだ。
趣味をビジネスにする難易度の低い手段としては「商品の転売」や「情報メディア(ブログ)の運営」がある。趣味に費やした経験を情報として発信するのだ。具体的には、釣りやスポーツ観戦、旅行、料理、ゲームはもちろん、アイドルのコンサートへ行ったらライブの写真や感想、評論を情報として発信すれば良い。
趣味を事業にする際の注意点を含めて更に詳しくは下記記事を参考に。

配達系フリーランス
元々趣味に支出をしていた人は趣味の事業化で税金を減らし、現金を残せる。しかし、事業で費やした時間や労力がムダになる可能性も否定できない。こうした面で見ると、費やした時間、労力分だけお金をもらえる副業も候補として排除できない。
最近は様々な配達系のフリーランスサービスが登場している。配達系のフリーランスは専門的なスキルを持たなくとも始められ、働く時間の自由度も高い。ある程度の収入も補償されている。したがって、多くの人にとって、副業向きの働き方と言えるだろう。
配達系のフリーランスとしては近年になって登場した
1.Uber Eats(ウーバーイーツ)
2.Amazon Flex
が有名だろう。これらはアプリで登録、条件を満たせば始められる。
また、
3.フリーランスの引越し業者
も最近は増えている。
下記でそれぞれくわしく紹介していきたいと思う。
Uber Eats(ウーバーイーツ)
配達系フリーランスを行うのに、もっとも敷居が低いのはUber Eats(ウーバーイーツ)といったフードデリバリーサービスだ。要は食品配達代行のサービスである。
指定されたレストランから配送先へ料理を届けるだけで報酬が貰える。自転車もしくはバイクと専用のバッグなどを用意し、アプリ上で登録手続を行う。審査に通りさえすればすぐに始められる。
基本報酬は場所や配達先への距離・時間で決まる。また、ブーストやクエストなど報酬が加算されるシステムもある。基本的には、客が集中する時間帯や時期、運ぶ距離遠いほど報酬も高くなる、くわえて、報酬には地域差もある。北海道から沖縄まで全国でサービスが提供されており、東京が一番報酬も高い。
目安として、店舗から配達先の移動に5分程度しかかからないなら配達1件で400円、20分以上の移動が必要なら1件800円程度となる。
ちなみに、Uber Eatsをはじめ、フードデリバリーでは個人事業主として契約し、フリーの配達パートナー、つまりフリーランスとして稼げる。つまり、アルバイトではなく、事業者扱いになる。
Amazon Flex
日本でもAmazonの商品を届ける配送業者として働けるAmazon Flexというサービスの提供が始まった。こちらも給与所得ではなく、業務委託(フリーランス)による事業収入となる。
Amazon FLEXでは時給2000円を目安に報酬が設定されており、空いてるブロックを選択する形で1回数時間から8時間程度働ける。
ただし、営業ナンバー登録をした軽貨物車(軽バン)の所有が必須であり、希望のエリアに空きがあるとは限らない。また、時間内に指定された物量を配り終えないと、アカウントの評価が下がり、いずれ働けなくなってしまうリスクもある。
報酬の補償があるとはいえ、ヤマト運輸や佐川急便を見てもわかるように、配送エリアの地理に詳しいことが必須であり、体力的にも楽な仕事ではない。また、せっかく車などを揃えても、働けなくなってしまうリスクがある点は注意すべきだ。
フリーランスの引越し業者
最近は引っ越しも大手の引越し業者ではなく、個人(フリーランス)の業者に頼む形が増えている。

上記のようなサイトへ個人で登録し、顧客から直接引っ越し業務を受けれる。
大手引っ越し業者に頼むと1回10万円を越えるのも珍しくない。昔から引越業者は慢性的な人手不足であり、費用も上がっている。2月から4月の繁忙期は予約がいっぱいで業者を使えないことも多い。こうした現状もあり、フリーランスの引越業者需要が高まっている。個人で引越し業者をやれば1日3現場、日給20万円以上を売り上げることも可能だろう。
引越業者を始めるならハイエースのようなワゴン車もしくは軽貨物車(軽バン)も用意しなければならない。もちろん、家電、家具を傷つけないように梱包する緩衝材やクッション材だったり、大型の荷物を運ぶための器具も用意した方が良いだろう。また、荷物を運ぶ技術だったり、輸送時の配置だったり、引っ越しにも多少のスキルは必要になる。運ぶ量や物を見た上での必要な人数、車の大きさ、時間も経験者でないとわからない。未経験者がやれば、ムダに時間がかかり、傷や破損など顧客からのクレームにも繋がるだろう。
フリーランスで引っ越し業者をやる前には引っ越しバイトの経験が必須になるはずだ。近場のバイト先における時給や日給が気になる人は、実際に引っ越しバイトの案件が多いサイトでチェックしてみよう。
>>> 引っ越しバイト他、短期で稼げるバイト案件の多い求人サイト
ちなみに、引っ越しバイトをする時は「時給制」で雇われた方が稼げる。日雇い派遣はもちろん、日給で働くのは避けるべきだ。
引っ越しバイトについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

引っ越しバイトを数ヶ月でも経験すれば要領は掴める。特に難しいスキルは必要とされないため、フリーランスでの業務も問題なく始められるはずだ。ただし、体力的には大変な仕事になる。
会社員におすすめの給与所得が得られる副業
副業で給与所得を得たいならやはり専門スキルや人脈を生かしたバイト、趣味でできそうなバイトから検討すべきだ。バイトで生かせる専門スキルを持っておらず、人脈も生かせないなら公募での求人からバイトへ募集するしかない。ただ、副業でのバイトでは働ける日が限定されている分、採用されにくい側面もある。
下記でくわしく紹介していく。
専門スキルや人脈を生かしたバイト
雇われた形で副業をするにも、専門スキルが生かせそうな仕事から検討すべきだ。また、専門スキルを生かして仕事をする場合に限らず、知り合いにバイトを紹介してもらった方が良いだろう。これは雇う側から見ても「知り合いの紹介の方が安心できる」「求人広告を出す必要もなく、長期で続けてくれるケースが多いためコストが抑えられる」といったメリットがある。実際、知り合いの紹介で副業を行っている会社員も多い。
割の良い仕事は公募よりも断然、紹介の方に集まっている。したがって、普段から働きたいと思う場所での「繋がり」を意識して構築しておくべきだ。
一般募集で採用されやすい仕事
人脈を生かせない、生かしたくない人は求人サイト、求人誌といった一般で募集されているバイトや日雇いで給与収入を得るのが現実的となる。ただ、求人サイト、求人誌で募集されている仕事の多くは土日祝だけ仕事ができるといった柔軟な働き方ができない。シフトが限られると、コンビニでも採用されるのが難しくなる。人間としての魅力だったり、別の部分を見られるだろう。
バイトの中でも
・稼げる仕事
・土日・祝日だけでも柔軟に入れる仕事
・誰でも簡単に採用される
といった条件を満たす仕事としては上でも紹介した引越業者でのバイトがある。

引っ越し業界は慢性的に人手不足なので、身元確認ができれば誰でも簡単に採用される。女性向けも梱包の要員として募集されている。
著者が引っ越し屋で働いていた時も平日は会社員として働き、土日祝に引っ越しバイトをしている人は多くいた。引っ越し屋のバイトは仕事をしながら体を動かせるため、運動不足の会社員に向いている。また、バイトに入れるのが土日のみでも喜んで雇ってもらえる。
ただ、引っ越しバイトは肉体的な部分の辛さだけでなく、精神的な部分でもキツイ。特に、相性の悪い社員とあたると一日憂鬱になる。会社員生活を送る中で、肉体的・精神的に余裕のある人の方が向いているだろう。
採用されやすく、柔軟に働けるバイトとしては日雇いもある。

単発で働ける日雇いはバイトより柔軟な働き方ができる。ただし、日雇いにも楽な現場は無い。基本的に、日雇いで人手不足まかなっている現場は長期で働く人がいない、つまり、何らかの理由で魅力の少ない職場になっている。引越業者よりは肉体的には楽なものの、普通のバイトよりは割りに合わない仕事が多い。
20代、30代までの女性だと夜の仕事(ナイトワーク)も柔軟に働ける。こちらも働きたい時にだけ働けるため、本業を持つ人の副業としても利用しやすい。

現実的な話で言うと、会社員の副業では働ける日が土日祝と限られる。くわえて、専門スキル、人脈なしで誰かに雇われ副業するなら、精神的、肉体的に大変な仕事、女性なら水商売になってしまうだろう。
もちろん、公募でも給与などの条件が良く、自分に合いそうなバイトへ応募すべきだ。ただ、シフトに柔軟性がないと多くの人にとって就ける仕事も限られる。複数のバイトへ挑戦的に応募して採用されなかったとしても落ち込まず、根気良く面接を受けていく必要があるだろう。
ちなみに、自分で行う事業ではなく、アルバイトといった雇われた形で副業をすると、収入は給与所得として扱われる。事業所得とは違い、給与所得を得るとサラリーマンなら副業が会社にバレてしまう。会社で副業が禁止されていたり、副業をバレたくない人は雇われた形での副業、給与所得は得ない方が良いだろう。
会社員が会社にバレないように副業をする方法については下記記事を参考に。
